文科省の学校保健統計は指定統計のため
調査の変更には総務省統計局の統計審議会で検討が必要です。
諮問第303号の答申 学校保健統計調査の改正について 平成17年12月9日
この答申で「統計利用者のニーズを踏まえ、健康状態調査に係る都道府県別結果を作成する」
ことになりました。これまではぜん息等の疾病データは、サンプル数が少ないため都道府県別の数値を出すことが出来ず、全国平均の数値のみ集計してきたのです。都道府県別の数値を出して欲しいという多くの要望がありました。
問題はサンプルのとり方です。答申で調査対象について
これまでの健康状態調査の結果をみると、学校間の分散が大きいと認められることから、 児童生徒数を従来の約3倍に増やすことにより、 |
「ぜん息は疾患の中でも、学校間の差が大きく、すぐ隣の学校を比較しても大きくぜん息数が違うということがあります。しかし、今回の改正では調査対象校を増やさないのですから、統計の精度には問題があります。
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議事録と配布資料
平成17年10月14日 諮問第303号 改正について統計審議会の意見を求めた
第630回 統計審議会配布資料 第630回 統計審議会議事録
第632回 統計審議会議事録 踏み込んだ討議が行なわれている
清水委員
私がこれまで統計審議会の答申(案)文を見てきた中で、 計画改正に関する答申と課題、このウエートの置き方にお いて、 これほど課題に大きなウエートが置かれた答申(案)は余り見たこと がない。 かつ、ここで課題とされている内容については、 「早急に検討する こと」と書かれているわけである。 それが、なぜ、今回の改正案の中に入っ てこないのか。 それは非常に大きな問題だと思う。 |
1~5ページまでは是非印刷してご覧ください 。調査の概要や検討の背景等がわかります 。
問題なのはp4~5のサンプル抽出方法です。抽出校を増やさずに児童数を増やすことで
精度を上げようというもので、この方法では学校間の差が特に大きく出るぜん息調査の場合、
精度の信頼性は多いに問題です。
・資料4-2 全13ページ p8 ぜん息その他の疾病の推移表
p13 ぜん息の学校別、年齢別のグラフ
